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同棲の電気は誰の名義で契約する?手続きと支払いの分け方

同棲の電気は共同名義にできず、どちらか 1 人の名義になります。名義の決め方 3 つの軸、旧居 2 部屋の停止+新居の開始という手続きの順番、毎月の電気代を立替として分ける方法、同棲解消のときに名義変更でつまずく理由まで。

2026年10月19日
同棲の電気は誰の名義で契約する?手続きと支払いの分け方
目次
  1. 01電気の契約は「ふたりで 1 つ」にしかならない
  2. 02手続きは 3 件ある(停止 2 件 + 開始 1 件)
  3. 03名義をどう決めるか — 3 つの軸
  4. 04名義を決めたら、電気代は毎月の「立替」になる
  5. 05契約先を選ぶなら、新居の新規契約のときに
  6. 06同棲を解消するとき、名義変更でつまずく
  7. 07まとめ
  8. 08関連する記事

「同棲するとき、電気って誰の名義で契約するんだろう?」

家賃や家具の分担は先に話すのに、電気・ガス・水道は「とりあえず片方の名前で」になりがちです。ところが電気だけは、あとから効いてきます。名義人のカードから毎月引き落とされ、もう片方にとっては 12 回続く立替になるからです。しかも同棲を解消するときに、名義変更でつまずきます。

この記事は、名義をどう決めるか・手続きがいくつあるか・毎月の支払いをどう分けるかの 3 点に絞ります。光熱費の相場や節約の順番は 同棲の光熱費・通信費の平均はいくら? にまとめてあります。

1 人

契約名義

共同名義にはできない

3 件

開始時の手続き

旧居 2 件の停止 + 新居 1 件の開始

12 回

年間の立替

毎月引き落とされ、毎月精算が要る

電気の契約は「ふたりで 1 つ」にしかならない

まず前提から。電気は 1 住戸につき 1 契約で、契約者は 1 名です。 銀行の共同口座が作れないのと同じで、ふたりの共同名義にはできません。

つまり同棲を始めた時点で、どちらか一方が契約者=支払い義務を負う人になります。もう一方は、その部屋の電気を使っているけれど契約上は何の関係もない、という状態です。

ここから自動的に 2 つのことが決まります。

  • 請求も引き落としも名義人に来る。 もう片方は毎月あとから返す側になる
  • 解約・名義変更・プラン変更の手続きは、原則として名義人がやる。 相手が勝手に止めることはできない

「名前を貸すだけ」ではないので、どちらの名義にするかは最初に決めておく話です。

手続きは 3 件ある(停止 2 件 + 開始 1 件)

ひとり暮らしの部屋を 2 つたたんで新居に合流するなら、電気の手続きは合計 3 件です。

手続き誰がやるいつ
旧居 A の使用停止A の契約者本人引越しの 1 週間前まで
旧居 B の使用停止B の契約者本人引越しの 1 週間前まで
新居の使用開始決めたほうの名義人入居日が決まったら

停止はそれぞれが自分の契約分をやります。「まとめてやっておくね」はできません。契約者本人しか手続きできないからです。ここを片方が忘れると、誰も住んでいない部屋の基本料金を払い続けることになります。

片方が実家から出てくる場合は、停止 1 件 + 開始 1 件の 2 件です。

やることの全体像(物件探し・行政手続き・家具家電)は 同棲のやることリスト に時系列で並べてあります。

ダイニングテーブルで、封筒とスマートフォンを前にして向かい合うふたり

請求は名義人にだけ届く。もう片方には、毎月あとから返す側として届く。

名義をどう決めるか — 3 つの軸

どちらでもいい、ということはありません。順に見ていきます。

① 支払い方法を持っているほう

いちばん実務的な軸です。口座振替にするならその口座、クレジットカード払いにするならそのカードを持っている人が名義人になるのが自然です。

家計用のカードを 1 枚決めているなら、そのカードの名義人に寄せておくと、電気・ガス・通信をまとめて同じ明細で見られます。同棲向けのカードの選び方は 同棲・新婚カップルにおすすめのクレジットカード にあります。

② その部屋に長く残る可能性が高いほう

考えたくない話ですが、同棲を解消したとき、出ていくほうが名義人だと手続きが重くなります。 残る側に名義を移すか、解約して契約し直すかの二択になるからです(後述)。

賃貸の契約名義と電気の名義を揃えておくと、この手戻りがほぼ無くなります。部屋を借りている人が電気も契約する、という形です。

③ 引き落とし口座を家計用にしているほう

ふたりで家計用の口座を運用しているなら、そこから引き落とせる人の名義にします。共有口座そのものは作れないので、どちらかの口座を家計用として使う形になります。詳しくは カップルの共同口座・共有口座の作り方 に書きました。

名義を決めたら、電気代は毎月の「立替」になる

ここが同棲ならではの論点です。名義人の口座から引き落とされるということは、もう片方にとっては毎月発生する立替だということです。

分け方は 3 つあります。

  • ① 折半して毎月返す — いちばん素直。引き落とし額の半分をその月のうちに返す
  • ② 担当で分ける — 電気は A、ガスと水道は B、のように項目ごとに持つ。金額が近いなら精算の回数を減らせる
  • ③ 家計用の口座から引き落とす — ふたりで入金しておき、そこから落とす。精算は口座への入金だけになる

どれを選んでも共通して要るのが、引き落とし額をその日のうちに残しておくことです。電気代は月によって倍近く動きます。3 ヶ月分まとめて精算しようとすると、明細を遡る作業が発生して、だいたいそこで止まります。

実際、このサイトのアプリに記録されたデータでは、「住まい」カテゴリ(家賃・電気・ガス・通信)の 1 件あたりの金額は中央値 7,800 円で、全カテゴリの中で最も高額でした。月に何度もある支出ではないぶん、1 件あたりが大きいので忘れると差が開きます。

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引き落とし額を入れておけば、「誰が誰にいくら払えば精算が終わるか」は自動で出ます。今月ぶんを 1 回だけ計算したいなら、割り勘・立替の精算計算機に金額を入れればその場で分かります。電気・ガス・通信をまとめて毎月回す運用は 同棲の固定費、毎月の管理はどうする? にまとめました。

契約先を選ぶなら、新居の新規契約のときに

2016 年の電力自由化以降、契約する会社は自分で選べます。そして切り替えるのに最も手間が少ないのは、同棲を始めるこのタイミングです。どのみち新居で新規契約の手続きをするので、そこで会社を選ぶだけで済むからです。

生活が始まってから切り替えると、名義・支払い方法・切替日の調整が別々に発生します。さらに後述のとおり、名義変更と切り替えを同時にできない会社があるので、順番の制約まで増えます。

同棲を解消するとき、名義変更でつまずく

ここが先送りの代償が出るところです。

同居人への名義変更ができるかどうかは、電力会社と物件によって違います。 受け付ける会社もあれば、いったん解約して新しい契約者が新規契約を結び直す形になる会社もあります。単身者向けの物件だと、そもそも名義変更自体ができないこともあります。

さらに、名義変更と電力会社の切り替えを同時にできない会社があります。 その場合は「先に名義変更 → そのあと切り替え」という順番になります。出ていく側が名義人で、残る側が会社も変えたい、という状況だと手続きが 2 段階になります。

状況やること
名義人が残る何もしなくていい(出ていく側は住所変更だけ)
名義人が出ていく残る側への名義変更、または解約 → 新規契約
ふたりとも出ていく使用停止 1 件

まず契約中の電力会社に「同居人への名義変更ができるか」を問い合わせるのが確実です。 そのとき、検針票や請求のお知らせに載っているお客様番号が手元にあると話が早く進みます。

同棲解消のときのお金の整理(家具家電・未精算の立替・賃貸契約)は 同棲解消・別れる時のお金 にまとめてあります。

まとめ

  1. 電気は 1 住戸 1 契約で、名義は 1 人。 ふたりの共同名義にはできない
  2. 手続きは 3 件。 旧居 2 件の使用停止(それぞれ本人)+ 新居 1 件の使用開始
  3. 名義は「支払い方法を持っているほう」と「部屋に長く残るほう」で決める。 賃貸の契約名義と揃えておくと手戻りが少ない
  4. 電気代は毎月の立替になる。 折半・担当分け・家計用口座のどれでもいいが、引き落とし額はその日に記録する
  5. 契約先を変えるなら新居の新規契約のときに。 名義変更と切り替えを同時にできない会社がある
  6. 解消時の名義変更は会社と物件次第。 できなければ解約 → 新規契約。問い合わせにはお客様番号が要る

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よくある質問

Q. 同棲の電気は誰の名義で契約しますか?

どちらか 1 人の名義です。ふたりの共同名義にはできません。電気の契約は 1 住戸 1 契約で、契約者は 1 名だからです。決め方の軸は 3 つあります。①支払い方法を持っているほう ②その部屋に長く残る可能性が高いほう ③引き落とし口座を家計用にしているほう。迷ったら「解約や名義変更の手続きをするのが面倒でないほう」で決めて構いません。

Q. 同棲を始めるとき、電気の手続きはいくつ必要ですか?

ひとり暮らしの部屋を 2 つたたんで新居に移るなら、旧居 2 件の使用停止+新居 1 件の使用開始で、合計 3 件です。停止はそれぞれの契約者本人が自分の契約分をやります。片方が実家から出てくる場合は停止 1 件+開始 1 件の 2 件になります。

Q. 電気代の支払いはどう分けるのが揉めませんか?

名義人の口座やカードから引き落とされるので、もう片方にとっては毎月の立替になります。方法は「折半して毎月返す」「電気は名義人・ガスは相手というように担当で分ける」「共有の口座から引き落とす」の 3 つ。どれを選んでも、引き落とし額を払った日に記録しておくのが前提です。あとから明細を遡ると数字が合わなくなります。

Q. 同棲を解消するとき、電気の名義変更はできますか?

会社と物件によります。同居人への名義変更を受け付ける会社もあれば、いったん解約して新しい契約者が新規契約を結び直す形になる会社もあります。単身者向けの物件だとそもそも名義変更ができないこともあります。まず契約中の電力会社に問い合わせるのが確実で、そのとき検針票に載っている「お客様番号」が手元にあると話が早く進みます。

Q. 電力会社の切り替えと名義変更は同時にできますか?

同時にはできない会社があります。その場合は名義変更を先に済ませてから切り替える、という順番になります。同棲開始と同時に契約先も変えたいなら、新居は最初から選んだ会社で新規契約するのがいちばん手戻りがありません。名義を決める前に申し込むと、決め直しになったとき二度手間です。

Q. 電気の契約先は同棲のタイミングで変えたほうがいいですか?

変えるならこのタイミングがいちばん手間が少ないです。どのみち新居で新規契約の手続きをするので、そこで会社を選ぶだけだからです。生活が始まってから切り替えると、名義・支払い方法・切替日の調整が別々に発生します。ただし使用量が読めないうちは比較の精度も上がらないので、まず契約して数ヶ月の実績が出てから見直す、という順番でも構いません。

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