同棲カップルの立替は1回いくら?実データ5,646件を集計【中央値2,106円】
カップル向け立替アプリ「ふたりわり」に実際に記録された 5,646 件・309 ペアの支出データを集計。1 回あたりの金額は中央値 2,106 円、平均 9,458 円。折半 59.7% / 全額立替 33.6%、金額が小さいほど「全額立替」が増えるという傾向まで、生データから分かったことを公開します(2026 年 9 月更新)。
目次
「同棲したら、立替って実際いくらくらいになるんだろう?」
この疑問に答える記事はたくさんありますが、そのほとんどは家計調査の引き写しか、書き手の体感です。実際にカップルが 1 回ずつ記録した金額のデータは、ほとんど世に出ていません。
この記事では、カップル向けの立替記録アプリ「ふたりわり」に実際に記録された 5,646 件・309 ペアの支出データを集計した結果を公開します。
¥2,106
立替1回あたり
中央値。平均は ¥9,458
59.7%
折半の割合
全額立替は 33.6%
59.5%
1〜2回だけの項目
記録はロングテール
集計の方法と、この数字の限界
数字を出す前に、どう集計したかを先に書きます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | ふたりわりに記録された立替データ |
| 期間 | 2025 年 2 月 〜 2026 年 9 月 22 日 |
| 件数 | 5,646 件 |
| ペア数 | 309 ペア(メンバー 2 人のグループに限定) |
| 総額 | 53,397,933 円 |
除外したもの: 開発者のデモ用ペア 1 組と、動作確認用のグループ 1 組。それから、日付が未来になっている 16 件(入力ミスと判断)。それ以外は全件を対象にしています。 初版で使っていた「ペア名が既定値のまま」という除外条件は、実際の利用者を 67 組も落としていたので取り下げました。
個人やカップルが特定できる情報は一切含みません。公開しているのは合計・中央値・割合などの集計値のみです(プライバシーポリシー 参照)。
1. 立替 1 回あたりの金額は「中央値 2,106 円」
| 統計量 | 金額 |
|---|---|
| 下位 25%(p25) | 982 円 |
| 中央値 | 2,106 円 |
| 上位 25%(p75) | 4,960 円 |
| 上位 10%(p90) | 12,812 円 |
| 平均 | 9,458 円 |
| 最大 | 1,722,920 円 |
注目すべきは平均(9,458 円)が中央値(2,106 円)の 4.5 倍であることです。これは家賃や旅行のような数万円〜数十万円の記録が少数混ざって平均を押し上げているためで、体感に近いのは中央値の 2,106 円のほうです。
「同棲 生活費」で調べると月額 20〜30 万円といった数字が出てきますが、それが実際に発生する現場は 1 回 2,000 円前後です。25.5% は 1,000 円以下、6 割(61.2%)は 3,000 円未満でした。
2. 折半 59.7% / 全額立替 33.6%
「立替アプリ」と言いつつ、実際にどう精算されているかを見ます。支払った本人が最終的にいくら負担したかで分類しました。
| 精算のしかた | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 折半(半分ずつ) | 3,372 | 59.7% |
| 全額立替(相手が 100% 負担) | 1,896 | 33.6% |
| 自分が全額(貸し借りなし) | 193 | 3.4% |
| 自分が多め | 133 | 2.4% |
| 相手が多め(立替寄り) | 52 | 0.9% |
折半が多数派です。ただしひとつ重要な補足があります。
ここに写っている粒度が、実際の立替の大きさ。
3. 金額が小さいほど「全額立替」になる
これが今回いちばんはっきり出た傾向です。
| 金額帯 | 件数 | 全額立替 | 折半 |
|---|---|---|---|
| 1,000 円未満 | 1,437 | 48.6% | 45.4% |
| 1,000〜2,999 円 | 2,019 | 33.1% | 58.9% |
| 3,000〜9,999 円 | 1,509 | 20.8% | 72.9% |
| 1 万〜4.9 万円 | 503 | 29.2% | 66.6% |
| 5 万円以上 | 178 | 38.2% | 53.9% |
1,000 円未満では約半分が「全額立替」なのに、3,000〜9,999 円になると 20.8% まで落ちます。 少額は「これ出しといて」で片方が持ち、中額になると「ちゃんと割ろう」に切り替わる、という感覚がそのまま数字に出ています。
5 万円以上でまた立替率が上がる(38.2%)のは、家賃のような「片方の口座から引き落とされる固定費」が入ってくるためだと考えられます。
4. カテゴリ別 — 最多は食費、高額なのは住まいとレジャー
アプリのカテゴリ(食費 / カフェ / 交通 / 住まい / 日用品 / レジャー / 医療 / その他)で集計しました。記録時にカテゴリが保存されているものはそれを使い、それより前の記録(1,396 件)はアプリと同じ推測ルールで項目名から当てています。
| カテゴリ | 件数 | 割合 | 記録したペア数 | 金額の中央値 | 全額立替率 |
|---|---|---|---|---|---|
| その他(8 分類に収まらない) | 2,337 | 41.4% | 226 | 2,080 円 | 41.0% |
| 食費 | 1,656 | 29.3% | 199 | 2,000 円 | 25.5% |
| レジャー | 439 | 7.8% | 130 | 4,020 円 | 34.9% |
| 交通 | 416 | 7.4% | 111 | 2,000 円 | 24.8% |
| カフェ | 245 | 4.3% | 91 | 1,209 円 | 34.7% |
| 日用品 | 265 | 4.7% | 64 | 1,465 円 | 28.3% |
| 住まい | 200 | 3.5% | 70 | 7,800 円 | 25.5% |
| 医療 | 20 | 0.4% | 12 | 5,750 円 | 50.0% |
食費が最多カテゴリで、記録したペア数も 199 ペアと最も広く使われています。同棲カップルのお金が最も頻繁に動くのは食事の場面、ということです。
金額が大きいのは住まい(中央値 7,800 円)とレジャー(4,020 円)。住まいは家賃だけでなく電気・ガス・通信費も含むので、中央値は家賃ほど高くありません。全額立替率で見ると、住まい・交通・食費のような「ふたりで使うのが前提の支出」は折半に寄り、その他・医療のような「どちらかの用事」は立替に寄っています。
5. 記録項目は、家計簿のカテゴリでは収まらない
「その他」が 41.4% もあるのは分類が下手だからではありません。中身を見ると、そもそも固定カテゴリに収まる書き方をしていないのです。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| 項目名の種類 | 3,372 種類 |
| うち 1 回しか登場しない項目名 | 2,837 種類 |
| 「2 回以下しか使われない項目名」が全体に占める割合 | 59.5% |
5,646 件に対して項目名が 3,372 種類、そのうち 2,837 種類は一度きりです。「食費」「日用品」のような家計簿カテゴリではなく、その場で店名や商品名をそのまま書いているのが実態でした。
これは家計簿アプリとの決定的な違いです。家計簿は「分類して集計する」ためのものですが、立替の記録は「何の話だったか思い出せればいい」ので、分類する動機がありません。ふたりわりがカテゴリを「任意・自動推測」にしているのはこのためです。
6. 精算は「月末にまとめて大きく」ではなかった
| 指標 | 値 |
|---|---|
| 精算の記録 | 120 回 |
| 精算したペア数 | 58 ペア |
| 1 回の精算額の中央値 | 2,982 円 |
精算額の中央値が 2,982 円 — つまり立替 1 回分と大きく変わりません。「月末にまとめて数万円を送金する」のではなく、都度に近い感覚で小さく清算しているペアが多いことになります。
この数字から言えること
- 同棲のお金は「月額」ではなく「1 回 2,000 円」の単位で動く。 月 20 万円という数字を眺めても管理はできません。実務は 2,000 円の記録の積み重ねです。
- 少額ほど「出しといて」になり、中額ほど「割ろう」になる。 ルールを 1 本に決める必要はなく、金額でモードが変わるのが自然な運用です。
- 記録は分類できない。 カテゴリを細かく設計しても使われません。項目名は自由に書けて、あとから探せることのほうが重要です。
- 忘れるのは当たり前。 1 回 2,106 円・4 件に 1 件以上は 1,000 円以下。この粒度を記憶で管理するのは無理があります。
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よくある質問
Q. 同棲カップルの立替は1回あたりいくらですか?
実データ 5,646 件では 中央値 2,106 円、平均 9,458 円でした。平均が中央値の 4.5 倍になるのは、家賃や旅行のような数万円〜数十万円の記録が少数含まれて平均を引き上げているためです。体感に近いのは中央値の 2,106 円で、4 件に 1 件(25.5%)は 1,000 円以下、6 割(61.2%)は 3,000 円未満です。
Q. 立替と折半、どちらが多いですか?
記録単位では 折半 59.7% / 全額立替 (相手が 100% 負担) 33.6% で折半が多数派でした。ただしこのアプリの記録はすべて物理的には立替で、必ず一方が先に払っています。分かれているのは「あとでいくら返すか」の比率だけです。
Q. 金額によって折半か立替かは変わりますか?
はっきり変わります。1,000 円未満は 48.6% が全額立替なのに対し、3,000〜9,999 円では 20.8% まで下がり、折半が 72.9% になります。少額は「出しといて」で片方が持ち、中額は「割ろう」になる、という切り替えが数字に出ています。
Q. どのカテゴリの記録が多いですか?
アプリのカテゴリで見ると 食費が 29.3% で最多、記録したペアも 199 ペアと最も広く使われています。金額が大きいのは住まい(中央値 7,800 円)とレジャー(4,020 円)。ただし 47.0% は 8 つのカテゴリに収まらない「その他」で、店名や商品名がそのまま書かれているのが実態です。
Q. この統計の信頼性はどれくらいですか?
309 ペア・5,646 件と標本は小さく、一般的な同棲カップル全体を代表するものではありません。「立替を記録するアプリを入れて実際に使っている層」に偏っています。統計調査ではなく、あくまで実際の利用ログから見えた傾向としてお読みください。集計方法と除外したデータは本文に明記しています。
Q. どんな項目が記録されていますか?
項目名は 3,372 種類あり、そのうち 2,837 種類は 1 回しか登場しません。件数ベースでも 59.5% が「2 回以下しか使われない項目名」でした。「食費」「日用品」のような家計簿的カテゴリではなく、店名や商品名でその場で書かれているのが実態です。
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