ふたりわり

カップル旅行の予算はいくら?実際の165回を集計した相場

カップル向け立替アプリ「ふたりわり」に記録された旅行 165 回・90 組・914 件を集計しました。1 回の旅行でふたりが分け合った金額は中央値 30,859 円。4 万円未満が 60.0% を占める一方、6 万円超も 29.1% あります。金額の幅をつくっているのは宿泊費で、旅行 1 回の記録額のうち中央値 57.7% が宿でした。観光庁の「1 人 76,947 円」が自分に当てはまらない理由も実データで説明します。

2026年10月20日
カップル旅行の予算はいくら?実際の165回を集計した相場
目次
  1. 01旅行 1 回で、ふたりが分け合った金額は中央値 30,859 円
  2. 02宿泊の記録が 1 日だけの旅行が 91.5%
  3. 03「1 人 76,947 円」が自分に当てはまらない理由
  4. 04予算を決めているのは宿泊費
  5. 05現地の遊びは、金額より「増え方」に気をつける
  6. 06旅行中の立替は、ほぼ片方に寄る
  7. 07集計の方法と限界
  8. 08まとめ
  9. 09関連する記事

「カップル旅行っていくら持っていけばいい?」を調べると、1 人 7〜8 万円という数字が出てきます。でも、近場に 1 泊するだけで 1 人 8 万円は使いません。どこかで前提がずれています。

ふたりわりには、カップルが実際に立て替えた記録がたまっています。そこから旅行 1 回ぶんを切り出して、ふたりが分け合った金額を集計しました。

30,859 円

旅行 1 回の中央値

ふたりで分け合った額・165 回

60.0%

4 万円未満だった旅行

〜2 万 33.3% + 2〜4 万 26.7%

57.7%

旅行の記録額に占める宿泊費

中央値・宿泊の記録がある 140 回

旅行 1 回で、ふたりが分け合った金額は中央値 30,859 円

2024 年 8 月から 2026 年 10 月までに記録された旅行 165 回・90 組・914 件(累計 11,682,809 円)が対象です。

金額
25 パーセンタイル15,089 円
中央値30,859 円
75 パーセンタイル69,672 円
90 パーセンタイル109,331 円

25 パーセンタイルと 75 パーセンタイルで 4.6 倍ひらいています。「カップル旅行の相場は◯円」と 1 つの数字で言えないのは、この幅のせいです。

金額帯で並べると、形が見えます。

旅行 1 回の金額回数割合
〜2 万円55 回33.3%
2〜4 万円44 回26.7%
4〜6 万円18 回10.9%
6〜10 万円24 回14.5%
10〜20 万円15 回9.1%
20 万円〜9 回5.5%

4 万円未満が 60.0%、6 万円超が 29.1%。真ん中の 4〜6 万円がいちばん薄い、という分布です。

カップル旅行には「近場に 1 泊」と「連休に遠出」の 2 種類があって、金額が連続していません。平均を取ると、どちらでもない数字が出ます。

窓から朝の光が入るホテルの客室で、ベッドの上に開いたままのボストンバッグが置かれている

宿泊の記録が 1 日だけの旅行が 91.5%

分布がふた山になる理由は、日数です。

宿泊の記録日数回数割合中央値
1 日151 回91.5%27,717 円
2 日11 回6.7%59,572 円
3 日2 回1.2%84,786 円
4 日1 回0.6%120,793 円

9 割が、宿泊の記録 1 日分で終わる旅行です。そしてその中央値は 27,717 円。2 日分になると 59,572 円で、おおむね 2 倍強になります。

「2 泊 3 日 予算」で調べる人は多いのですが、実際に記録されているカップル旅行は、圧倒的に短いほうでした。

「1 人 76,947 円」が自分に当てはまらない理由

観光庁の「旅行・観光消費動向調査」では、2026 年 4〜6 月期の国内旅行の旅行単価(1 人 1 回当たり)が次のように出ています(2026 年 8 月 24 日公表・1 次速報)。

区分1 人 1 回当たりの旅行単価
宿泊旅行76,947 円
日帰り旅行21,875 円
全体50,381 円

宿泊旅行で 1 人 76,947 円なので、ふたりなら 15 万円を超えます。うちの中央値 30,859 円とは 5 倍ちがいます。理由は 3 つあります。

① ふたりで分け合った分しか記録に残らない

ふたりわりは立替を記録するアプリです。自分の財布から自分のために出したお金 — 自分用のお土産、移動中の飲み物、各自の交通系 IC — は入りません。旅行で使った総額ではなく、ふたりで割った分の数字です。

② 宿泊の記録が 1 日だけの旅行が 9 割を占める

観光庁の単価は、長期の旅行も遠方の旅行も含んだ全国平均です。こちらは 91.5% が宿泊記録 1 日の、近場中心の集まりです。母集団が違います。

③ カップル・若年層に偏っている

ふたりわりの利用者はカップルと同棲中のペアです。家族旅行やシニアの旅行は入っていません。

つまり、どちらが正しいという話ではありません。「連休に遠出する」なら観光庁の数字が近く、「今週末に近場へ 1 泊」ならうちの数字のほうが近い、というだけです。自分がどちらを計画しているかで、見る数字を変えてください。

予算を決めているのは宿泊費

ここがこの記事でいちばん使える部分です。

宿泊の記録がある旅行 140 回について、旅行 1 回の記録額のうち宿泊費が占める割合を出すと、中央値は 57.7% でした。旅行の予算の 6 割近くが、宿ひとつで決まっています。

費目ごとの 1 件あたりの金額を並べると、差がはっきりします。

費目記録件数1 件の中央値
宿泊180 件11,904 円
現地の遊び・入場料26 件4,720 円
食事96 件3,129 円
交通169 件2,000 円

さらに宿泊費は、1 件の中で幅が大きいのが特徴です。

宿泊費 1 件
25 パーセンタイル6,758 円
中央値11,904 円
75 パーセンタイル24,000 円

下から 4 分の 1 と上から 4 分の 1 で 約 3.6 倍。食事を 1 回我慢しても 3,000 円ですが、宿のランクを 1 段変えると 1 万円以上動きます。

予算を決めるなら、宿から決める。これが実データの出す答えです。逆にいえば、宿さえ押さえてしまえば、残りの変動は小さく収まります。

現地の遊びは、金額より「増え方」に気をつける

一方で、現地の遊びは金額としては小さい費目です。入場料・チケット・体験の記録は 165 回の旅行のうち 19 回・26 件しかなく、1 件の中央値は 4,720 円でした。

ただし、この費目には旅行中にしか起きない増え方があります。宿と交通は出発前に金額が確定しますが、遊びは現地で「せっかく来たから」と足されます。予算オーバーは、たいていここから始まります。

対策は単純で、行くと決めているものは出発前に買っておくことです。金額が確定するうえ、現地での「どうする?」という相談が 1 回減ります。

旅行中の立替は、ほぼ片方に寄る

予算が決まっても、もうひとつ問題が残ります。誰が払うかです。

165 回の旅行のうち、片方だけが全部立て替えた旅行が 77 回(46.7%)。多く出した側のシェアの中央値は 97.3% でした。

一方、記録 914 件のうち 67.0% は「折半」として入力されています(片方が全額とした記録は 30.2%)。

この 2 つを並べると、構造が見えます。分け方は折半で合意しているのに、現地で財布を出すのはほぼ片方。つまり旅行から帰った時点で、片方が相手に貸している状態になっています。

旅行 1 回あたりの中央値は 30,859 円。その半分を返す・返さないが宙に浮くと、金額としては小さくないお金です。

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  • 登録不要
  • 記録は 10 秒
  • 折半は既定
  • 帰宅後に差額だけ

折半が既定なので、旅行中は金額を入れるだけで終わります。宿を予約した直後に 1 件入れておくだけでも、記録額の 6 割弱が押さえられる計算です。帰宅後に「どちらがいくら渡せばおあいこか」が自動で出ます。

アカウント登録は不要ですが、相手にも App Store / Google Play からインストールしてもらう必要があります。相手を待たずに、ひとりで記録を始めることもできます。

入れる前に計算だけ試すなら、割り勘・立替の精算計算機 がブラウザだけで使えます。

集計の方法と限界

同じ集計を自分でやり直せるように、条件と限界を書いておきます。

やったこと。 宿・ホテル・旅館・温泉・民宿などの語を含む記録があった日を旅行の起点として、連続する宿泊日とその翌日までの立替をひとまとまりにしました。メンバーがちょうど 2 人のペアに限り、家賃・学費・保険・光熱費などの固定費は語で除外しています。対象は 2024 年 8 月〜2026 年 10 月の 165 回・90 組・914 件。

限界は 3 つあります。

  1. 旅行で使った総額ではありません。ふたりで分け合った立替だけです。各自が自分の財布で払った分は入りません。
  2. 90 組のうち 60 組は旅行の記録が 1 回だけです。アプリを使い始めて日が浅いペアが多いので、「このペアは年に何回旅行する」といった頻度の話はできません。
  3. 費目の分類は項目名の文字列で判定しています。「国賀荘」「九州旅行」のような固有名詞は宿泊にも交通にも分類されません。費目別の件数は下振れしていると考えてください。宿泊費が占める割合 57.7% も、宿と判定できた記録だけで計算した値です。

母数が大きくないので、順位ではなくおおまかな桁として読んでください。

まとめ

  1. 旅行 1 回でふたりが分け合った金額は中央値 30,859 円 — 165 回・90 組・914 件
  2. 4 万円未満が 60.0%、6 万円超が 29.1%。真ん中が薄いふた山で、平均はどちらも表さない
  3. 宿泊の記録が 1 日分だけの旅行が 91.5%。中央値 27,717 円。2 日分になると 59,572 円でほぼ 2 倍
  4. 「1 人 76,947 円」(観光庁・2026 年 4〜6 月期)は長期・遠方を含む全国平均。近場 1 泊の計画には当てはまらない
  5. 予算の 57.7%(中央値)は宿泊費。宿泊費 1 件は 6,758〜24,000 円と 3.6 倍ひらく。削るなら宿、決めるなら宿から
  6. 現地の遊びは 1 件 4,720 円と小さいが、現地で足される。行くと決めたものは出発前に買う
  7. 46.7% の旅行は片方だけが立て替えている(多い方のシェア中央値 97.3%)。折半で合意していても、払うのは片方

関連する記事

よくある質問

Q. カップル旅行の予算はいくらくらい見ておけばいいですか?

ふたりわりに記録された旅行 165 回を集計すると、1 回の旅行でふたりが分け合った金額は中央値 30,859 円でした。4 万円未満が 60.0%を占めます。ただし 6 万円超も 29.1% あり、20 万円超が 5.5%。平均ではなく「近場の 1 泊なら 3 万円前後、遠出すると一気に 2 倍以上」という二段構えで考えるほうが実態に合います。なお、これはアプリ上でふたりが分け合った金額で、各自が自分の財布で払った分は含みません。

Q. 2 泊 3 日のカップル旅行だと予算はどのくらいですか?

集計した 165 回のうち、宿泊の記録が 2 日分あった旅行は 11 回で、中央値は 59,572 円でした。宿泊の記録が 1 日分だけの旅行(151 回・91.5%)は中央値 27,717 円なので、おおむね 2 倍強になります。ただし 11 回は母数として小さいので、順位ではなく桁感として読んでください。

Q. 旅行の相場を調べると 7〜8 万円と出てきます。多すぎませんか?

観光庁の「旅行・観光消費動向調査」では、2026 年 4〜6 月期の国内宿泊旅行の旅行単価が 1 人 1 回当たり 76,947 円(1 次速報)です。これは1 人あたりで、しかも長期・遠方の旅行を含んだ全国平均です。うちの数字が小さいのは、①ふたりで分け合った分しか記録されない ②宿泊の記録が 1 日だけの短い旅行が 91.5% を占めるという 2 点が理由です。近場の 1 泊を想定しているなら、7〜8 万円という数字は目安にならないと考えて構いません。

Q. 旅行の予算を抑えたいとき、どこから削るのが効きますか?

宿泊費です。宿泊の記録がある旅行 140 回では、旅行 1 回の記録額のうち中央値 57.7% が宿でした。しかも宿泊費 1 件の金額は 25 パーセンタイル 6,758 円に対して 75 パーセンタイル 24,000 円と、約 3.6 倍の開きがあります。食事(中央値 3,129 円)や現地の遊び(中央値 4,720 円)をいくら削っても、宿のランクを 1 段変えるほうが総額は動きます。

Q. 旅行代はどちらが払うことが多いですか?

立て替えは片方に寄ります。165 回のうち 46.7%(77 回)は片方だけが全部立て替えていて、多く出した側のシェアの中央値は 97.3% でした。一方で記録 914 件のうち 67.0% は折半として入力されています。つまり分け方は折半でも、現地で財布を出すのはほぼ片方という構造です。分け方そのものは カップル旅行の割り勘ルール に費目別で整理しました。

Q. この数字はどうやって集計しましたか?

ふたりわりに記録された立替のうち、宿・ホテル・旅館などの語を含む記録があった日を旅行の起点として、連続する宿泊日とその翌日までの立替をひとまとまりにしました。対象は 2024 年 8 月〜2026 年 10 月の 165 回・90 組・914 件(累計 11,682,809 円)。メンバーがちょうど 2 人のペアに限り、家賃・学費・保険などの固定費は語で除外しています。個々の記録・ペア名・メンバー名は公開しません(プライバシーポリシー 4 章)。

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