カップル・新婚夫婦の保険、何に入る? — 生命保険・医療保険・損害保険の選び方
結婚・同棲を機に検討すべき保険 (生命保険・医療保険・損害保険) の必要性と選び方。掛け捨て vs 貯蓄型、新婚カップルが入るべき保険の優先順位を解説。
「結婚したら保険って入るべき?」「営業に色々勧められたけど高すぎる…」「新婚で生命保険は要る?」 — 結婚・同棲を機に保険を見直すカップルは多いです。
この記事では、新婚カップル・夫婦が考えるべき保険の優先順位と選び方 を、過剰加入を避ける視点で解説します。
月 ¥1-2 万
ふたり合計の目安
手取りの 5% 前後
公的保険
が基盤
高額療養費で大半カバー
子なし
は最小限
ライフステージで見直す
大前提: 公的保険が手厚い日本
日本の公的医療保険 (健康保険・国民健康保険) はかなり手厚い:
高額療養費制度
1 ヶ月の医療費が一定額を超えた分は払い戻し。年収 370〜770 万円の標準的なサラリーマンなら 月の自己負担上限は約 8〜9 万円。
傷病手当金
会社員 (健康保険加入者) は、病気・ケガで連続 4 日以上の休業時、給与の 約 2/3 を最大 1.5 年間 受給可能。
遺族年金
配偶者・子どもがいる場合、亡くなった人の遺族に支給される 遺族基礎年金 + 遺族厚生年金。子どもがいれば月 15〜20 万円が標準。
これらの公的保障を踏まえると、 民間保険で備えるべき範囲は意外と狭い ことが分かります。
新婚カップルが入るべき保険の優先順位
① 火災・家財保険 (賃貸契約必須)
賃貸物件は 火災保険の加入が契約条件 。料金は 2 年で 1.5〜2 万円。賃貸契約時に不動産会社が提案するプランは割高なことが多く、自分で別契約 (年 4,000-8,000 円) で 30-50% 安く済みます。
② 医療保険 (最小限なら検討)
公的医療保険 + 高額療養費でカバーされない部分のみ。選び方:
- 入院日額 5,000 円 (差額ベッド代を考慮)
- 掛け捨て型 (終身払いより総額が安い)
- 月額 2,000-3,000 円程度 (1 人あたり)
「先進医療特約」 だけ付けるカップルも多い (年 100 円程度で、混合医療のセーフティネット)。
③ 就業不能保険 (子どもができたら)
働けなくなった時の収入補填。子どもができてから加入を検討 が主流。月額 3,000-5,000 円程度で、月 10-15 万円の保障が標準。
④ 生命保険 (子どもができたら)
死亡時の保障。子どもがいない期間は不要 と判断するカップル多数。共働きならパートナーには自分の収入があり、遺族年金・預貯金で対応可能。
子どもができたら 掛け捨て型の定期保険 (子どもが成人するまでの 20 年間限定) で 死亡保障 2,000-3,000 万円 + 月額 5,000-8,000 円が標準。
各保険の比較
掛け捨て型 vs 貯蓄型
| 種類 | 保険料 | 解約返戻金 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| 定期保険 (掛け捨て) | 安い | なし | ★★★ |
| 終身保険 (貯蓄型) | 高い | あり (時間経過で増) | ★ (NISA に劣る) |
| 養老保険 (貯蓄型) | 高い | 満期で受取 | ★ (NISA に劣る) |
| 学資保険 (貯蓄型) | 中 | あり | ★★ (子どもがいれば検討) |
保険は保障、資産形成は投資 (NISA など) と分けるのが現代の主流。
主要保険会社
| 会社 | 特徴 |
|---|---|
| アフラック | 医療保険・がん保険に強い |
| 楽天生命 | ネット完結・コスパ重視 |
| ライフネット生命 | ネット完結・分かりやすい |
| メットライフ生命 | 海外駐在・先進医療 |
| ソニー生命 | オーダーメイド型・営業対面 |
営業を介さないネット保険 のほうが、同じ保障で月額 30-50% 安いことが多い。
賢い加入の手順
① 公的保障を理解する
健康保険・厚生年金・労災保険が何をカバーするかを把握。自分が会社員か個人事業主かでも変わります。
② 既存の保険を棚卸し
入社時に勧められて加入した医療保険、親が払ってくれてる保険など、 「何に入っているか」をまず確認。
③ 必要保障額を計算
死亡時:
- 残された家族の生活費 × 必要期間
- マイナス: 遺族年金 + パートナーの収入 + 預貯金
= 死亡保険でカバーすべき額
④ ネット保険で比較見積もり
ライフネット生命 / 楽天生命 / アフラック などのオンライン見積もりを 3-4 社取り、料金と保障を比較。
⑤ 最小限の保障で契約
過剰な加入を避け、 月 1-2 万円 (ふたり合計) に抑えるのが理想。残りは NISA で資産形成。
ふたりで管理するコツ
共有口座から引き落とし
共有口座 を持っているなら、保険料を引き落とし口座にすると 「家計の保険コスト」が一元化 されます。年 1 回見直しもスムーズ。
受取人をパートナーに
未婚カップルでも 受取人をパートナー に指定できる保険会社が増加中 (事実婚扱い)。婚約・同棲段階でも可能なら設定を。
5 年に 1 回見直し
ライフステージ (子ども・転職・住宅購入) で必要保障額が変わる。5 年ごとに見直すことを習慣に。
まとめ — 「最小限の保障 + 投資」
新婚カップル・夫婦の保険は 過剰加入を避ける のが正解:
- 公的保障 (高額療養費・遺族年金) を理解
- 火災保険 → 医療保険 (最小限) → 就業不能 (子どもできたら) → 生命保険 (子どもできたら)
- 貯蓄型は NISA に劣る、掛け捨て + 投資の組み合わせが効率的
- ふたり合計で月 1-2 万円が目安
- 5 年に 1 回見直し
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関連: カップルで始める NISA・つみたて投資 / カップルの結婚資金、ふたりでいくら貯める? / カップルの共有口座、本当に作るべき?
よくある質問
Q. カップル・新婚夫婦は保険にいくらかけるべき?
ふたり合計で 月 1〜2 万円 が目安。手取り月収の 5% 前後。保険会社の営業に勧められるまま入ると月 3〜5 万円になるが、過剰なケースが多い。必要最小限 + NISA で資産形成 の組み合わせが現代の主流。
Q. 新婚カップルが入るべき保険の優先順位は?
(1) 家財保険・火災保険 (賃貸契約で加入必須)、(2) 医療保険 (最小限) (高額療養費制度で大半カバー、上乗せ分のみ)、(3) 就業不能保険 (子供ができてから検討)、(4) 生命保険 (子供ができてから検討)。
Q. 生命保険は新婚で入るべき?
子どもがいないうちは不要と考える人が増加中。理由は (1) パートナーには自分の収入がある (共働きなら特に)、(2) 公的年金の遺族年金がある、(3) 預貯金や NISA で対応可能。子どもができたら検討する のが現実的。
Q. 医療保険は本当に必要?
公的医療保険 (健康保険) + 高額療養費制度で、 1 ヶ月の医療費は最大 8〜9 万円 でストップ。残りの 1-3 ヶ月分の貯蓄があれば、医療保険は不要 (or 最小限) という考え方も合理的。逆に 個人事業主・収入が不安定な人 は加入価値があります。
Q. 貯蓄型保険 (養老保険・終身保険) はおすすめ?
原則おすすめしません。理由は (1) 利回りが 1% 以下、つみたて NISA (3-5% 期待) に劣る、(2) 流動性が低い、(3) 解約返戻金が払込総額を下回る期間がある。「保険は保障」「資産形成は投資」と 分けて考える のが基本。
Q. 夫婦・カップルで保険を共有できる?
保険は 個人単位 で契約します。「夫婦保険」のような名称の商品でも、実際は 各自が契約 する形。受取人をパートナーに設定 することで、片方に万一の時に備える形になります。共有口座 から保険料を引き落とすことで運用は一元化できます。
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